
変なことを言う人がいると、一瞬会話が止まるのは、なぜか?
個人的に今思っているのは、コミュニケーションの本質は敵か味方かであって、変なことを言われると、警戒するために会話が一瞬止まるのではないかという話。
変なことというのは、端的に言えば、理解できない、または理解に時間がかかること。
理解できない場合、相手が敵かもしれないと警戒する。
だから、脳が敵か味方かを判断するために、考える。
それで会話が一瞬止まる。
逆に言えば、理解できるとは、味方という意味でもある。
変なことを常に言っている人であることを理解していれば、敵であるという認識がなくなる。
危害を加えられれば別だけれど。
以前に、哲学対話で「常識とは?」というテーマで話をした際に、自分は常識とは異物排除システムであると話したことがある。
これも一緒だ。
常識が無いとは、つまり、そのコミュニティにおける基本的な知識が共有されていない人のこと。
それを判別することで、他のコミュニティ、つまり異物だと認識する。
異物は、敵である可能性がある。
もちろん、敵でない場合の方が多いが。
ただ、コミュニケーションの本質が敵か味方かであるならば、納得できるところが多い。
そもそも言語自体が多数あるのもそういうことだ。
バベルの塔が崩壊したからではなくて、自分たちのコミュニティ外の人間を判別するために多言語化した可能性がある。
礼儀作法とかマナーとか、そういうものも同様に異物排除システム、いや、正確には異物検知システムと言える気がする。
昔は、たぶん、排除するための意味合いが強かったのだけれど、現代においては排除する必要性が低くなっているから、異物を検知できるだけで良くなってきているという感じ。
まあ、何にせよ、場にふさわしくない言動、雰囲気とは違う言動をすると、一瞬場が止まるのは、コミュニケーションの本質が敵か味方かというのに起因しているんじゃないかって話。