バリの大富豪がおしえてくれた「3つのひみつ」- 自分の生き様を振り返った時、『何があるか』。これが大事なんだよ

投稿者: | 2024年9月2日

評価・レビュー

☆4/5

30ページほどで、要点だけが書かれている点が個人的に好感触。

ビジネス書って、ダラダラと書かれることが多いので、こういうシンプルでサクッと読めるのは良いと思いました。

内容としては、スピリチュアルな面もあるので、人によって感じ方が違うと思います。

ただ、現代社会にどっぷり浸かっていると気づきにくい、新たな見方や考え方は得られるかなと。

私的メモ

本書からいくつか個人的に気になった言葉のメモ。

「成功って唐辛子じゃないんだよ。
齧ったらすぐに「辛い」っていうように『すぐに』結果が出るんじゃなくて『じわり、じわり』気がついたら成功をしているんだよ。つまり振り向いた時、自分の生き様を振り返った時、『何があるか』。これが大事なんだよ」

成功者のインタビューなどを読んでいると、あの時の失敗経験が生かされているとか、あの時苦労したことがと言ったことが良く出てきます。

それが、まさにここで書かれている「何があるか」なのかなと。

唐辛子の表現は独特で面白いと思いました。

「ボスがメチャクチャで、どうしようもなければ、一番近い人間が後ろから刺してくる。そこが一番怖いんだ。お金持ちは怖くない。失うものが大きいから、ただ、失うものがない人怖い。だから常に気を抜いてはいけないんだ」

これは現代で言うところの無敵の人なんかも当てはまるかもしれません。

相手が失うものがなければ、どんなに説得しても意味は無いでしょう。

逆に言えば、相手が失うと怖いと感じるような大切なものを与えることができれば良いということでもあります。

それは単純に給料なのかもしれないですし、その人に対する尊敬なのかもしれません。

少なくとも、身近であればあるほど大切にしないと、後ろからやられることがあるということ。

また、窮鼠猫を噛むなんて言葉もありますが、力や恐怖で追い詰めていった先には、結局しっぺ返しがあるとも言えます。

最近では、某知事の件でパワハラが話題になっていますが、個人的に傍から見ている感じでは、自分が働いていた時のパワハラ上司と行動が非常に良く似ているなと感じました。

その上司は基本的に外面は良く、相手が目上だととても丁寧なのですが、相手が目下になると一気に態度が変わる裏表の激しい人でした。

一番個人的に嫌だったのは、家庭内暴力について自慢気に話した時。反省の色も見せず、むしろ武勇伝のように、娘をぶん殴ってアザをつくってやったと得意げに話していたことを覚えています。

自分も暴力をふるわれたことがありますが、部下にはかなり強く出て、時に暴力をふるう感じで、結局多くの部下が離れていってしまいました。

最終的に自分はメンタルを患ってしまったこともあって、以降連絡を絶っています。

あと、正直言うと不正もやっていましたし、社長だけが得することを、いろいろとやっていました。

高圧的で暴力的なのは、最初からそうでしたが、実は出会った当初は、不正を許さない人だったんですよね。

それがいつの間にか、不正を追求する側から、不正をする側になっていて、とても悲しい気持ちになったのを思い出します。

なので、某知事もきっと当初は、今のような振る舞いではなかったのかもしれないなと。

それがいつの間にか、ちょっとずつ変わっていって、告発されるという事態になったのだと、自分は考えています。

某知事には、昔の気持ちに戻って、身近な人を改めて大切にする考え、自身がやってきたことについてすべて話して欲しいなと個人的に思っています。

そんなことを感じた一冊。

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