アオアシとは
愛媛の弱小サッカー 中学でFWをしていた青井葦人(あおい あしと)は、ボールへの嗅覚が鋭いストライカー気質。東京シティ・エスペリオンFCのユースチーム監督 福田達也と出会い、ユースセレクションを受けることになる。
小林有吾先生作品。2015年連載開始、2021年7月現在連載継続中。
評価
☆5/5
才能を持った少年が成長していく物語としては王道系。サッカーマンガではJユースを扱った作品が少なく、他のサッカーマンガとはそこが大きく異るのが特徴です。
高校サッカーというと、精神論的なことが多くバトル系になりがちですが、本作はそのあたりを結構抑えめに書いていて、サッカーの戦術も結構でてきますので、サッカーの勉強にもなるかなと思います。
あまりネタバレは書きたくないのでフワッとした感じになりますが、本作が爆発的に面白くなるのは6巻ぐらいからです。そこまでも当然面白いのですが、あくまで王道系という感じで、面白いサッカーマンガぐらいの感じ。で、6巻ぐらいで、あーーーー!となります。素晴らしいサッカーマンガです。
適度に恋愛要素も入っていて、本道のサッカー部分を邪魔しない程度に良い感じのスパイスになっていると思いますし、バランスが良い作品です。
2022年にはアニメ化もされるようですが、最初が結構心配。序盤だけだと、意外とあるある系の話なので。
とにかく7巻までは最低でも読んでほしいサッカー漫画です。
余談
近年のサッカーではプレイヤーの視野というのがとても重要と言われています。日本で視野が広いと言われてた選手の代表といえば、中田英寿選手ですよね。あの首振りはとても話題になりました。
ちょっと話が変わってサッカーゲームの話になるのですが、ウイニングイレブンというサッカーゲームがあります。ウイニングイレブンでは、テレビで見る俯瞰した画面で選手を動かすサッカーゲームです。視野の話をするときに、こういうテレビ中継のような俯瞰した視点が必要と言われることがあります。
しかしながら、ウイニングイレブンで一番重要なのは、俯瞰したプレイ画面ではなく、中央下にある全体のミニマップなんですよね。たぶん、ウイニングイレブンをかなりプレイしている人は同じことを言うと思います。常に見ているわけではないのですが、視界にミニマップは入っていて、ミニマップの動きを見ながら上のテレビ中継のような俯瞰画面の選手を動かすという感じ。
何が言いたかったかと言いますと、アオアシで語られている視野って、このミニマップのことなんですよねという話。このあたりはアオアシを読んでいる方は、納得できる部分もあるかなと思います。