
それは、若者だけに成果主義を押し付けたからではないだろうか。
そもそも、高齢者こそ成果主義の対象にすべきなのだが、そこが対象外になっている。
もちろん能力の高い人もいよう。
しかし、能力が低い人もいるのは、想像に難く無い。
つまり、上の人間には成果主義が適用されていないから、若者に取ってみれば、不公平極まりないし、結局、それまでの社内政治や勢力、権力によって、成果の大小が決められてしまう。
成果主義とは、一度結果を出したら安泰というシステムではない。
成果を出し続けなければいけないのだ。
しかし、そうなっていないからこそ、日本の成果主義は歪んでしまった。
そして、一番最悪なのが、政治だ。
成果主義を国民に強いておきながら、自分たちはカンバンの力で世襲をし続ける。
あまりにも時代に逆行した形ではないだろうか。
でも、マスコミやジャーナリストは、そのことをほとんど指摘しない。
正直、日本の政治がおかしくなってしまった元凶の1つだと個人的には思っている。
政治こそ、成果主義をちゃんと導入すべきだ。
もはや公約は、願望でしか無い。
実現する気が無い公約なんて、もはや妄言の類なのだが、マスコミにしてもジャーナリストにしても、そのことを問題にすらしなくなってしまった。
成果主義であれば、前回の公約の達成率を出すことで、政治家の能力をはかることができる。
そうすれば、確実に選挙は変わるだろうし、政治も変わるだろう。
