
様々な電化製品の登場や、家事代行などによって、昔に比べれば家事は格段に楽になりました。
だから、主婦の仕事は楽になっているというのは、個人的にちょっと違うのかなと。
子育てにおいて、一番厳しいのは、人間関係がロックされていることではないかと思っているからです。
つまり、親子の関係。
この関係を崩すことが、とても難しいため、そこにトラブルが発生すると、それを解消するのがとても難しいという話です。
会社の上司が嫌であれば、人事部に言うなり、転職するなりして、その関係を解消することができます。
しかし、親子関係は、そんな簡単に解消できません。
もちろん、児相などのシステムはありますが、そのような状況になると、大人としてダメな烙印を押されてしまう感じになります。
それは、他者からもそうですし、自身でもダメな人間だと思ってしまうでしょう。
そのため、親子の関係を壊すことがしにくいのです。
それが一番のストレスかなと。
昔は、大家族で過ごすことが普通で、祖父母だったり、兄弟だったりが、一時的に子どもの面倒を見るなんてことができたりしました。
地域のコミュニティもあったりして、近所付き合いのめんどくささもあったりしましたが、代わりにちょっと見てもらうなんてことができたわけです。
しかし、核家族化が進み、近所付き合いもなくなり、隣に住んでいる人が誰かもわからないのが現状。
人間関係が分断されたことで、否応なしに親子はずっと向き合わなければならない状態になっています。
いやいや、それでも家事の負担は減っているわけだし、昔に比べればストレスは減っているから〜という意見もあるかもしれません。
では、現代の会社ではどうでしょう?
テクノロジーによって仕事は効率化され、昔に比べれば、格段に仕事のストレスは減り、効率化がされています。
しかし、鬱になる人は減っていません。
むしろ、昔に比べれば増えているのが実情です。
それらの原因は、働き過ぎでしょうか?
いいえ、多くの場合、人間関係が原因です。
そうなんです。
結局、人間関係の影響が、非常に大きいのです。
それは、育児についても一緒。
人間関係の問題なんです。
そこを解消しないかぎり、育児の大変さは、今後も変わらないでしょう。
むしろ、昔に比べると、制約というか、xxはダメとか、情報が氾濫しているせいで、気を使うことも多いので、育児が大変になっている可能性すらあります。
なので、もっと人間関係にフォーカスしたサポートが必要なんじゃないかなって。
そういう認識を社会全体が持てれば、育児によるストレスが少しだけ軽減できるんじゃないかと思っています。
ちなみに、これは育児だけではなくて、介護でも同じような状況だろうなと。