【エッセイ限定】第4回うたたね読書会に参加してきました。

今回はエッセイ限定。
自分が紹介した本は、
- 狐のだんぶくろ
- 無職日記
です。
他の方が紹介していたのは、
- いのちの車窓から2
- 近くも遠くもゆるり旅
- 春風夏雨
- きれいなシワの作り方〜淑女の思春期
- となりの脳世界
- 湯気を食べる
- 私は幽霊を見ない
- 太陽と乙女
- ありふれた生活
- 東京百景
という感じ。
個人的に興味が持ったのは、
- 春風夏雨
- 湯気を食べる
- きれいなシワの作り方〜淑女の思春期
- となりの脳世界
です。
エッセイ紹介文の素案
最初に紹介するのは、澁澤龍彦の「狐のだんぶくろ」です。
澁澤龍彦は、マルキ・ド・サドやジャン・コクトーなどのフランス文学の翻訳、エロティシズム、悪魔学、幻想文学などのエッセーを書いているフランス文学者であり、作家であり、評論家。
博識さと独特な視点、またマルキ・ド・サドの翻訳は特に日本の思想・文学界に大きな影響を与えたと言われています。
狐のだんぶくろはというと、マルキ・ド・サドのイメージとは逆で、澁澤龍彦の少年時代の思い出などについて書かれたエッセーです。
昭和初期の話なので、今とはまったく違った文化などが楽しい一冊。
例えば、チンドン屋なんて、今の若い人は知らないですよね。
おすすめのエッセーは、やはりチョロギ。
チョロギって知ってます?
正月のおせちの中に入っている、赤いう・・・失礼、赤い小さなソフトクリームみたいなやつです。
カリカリしていて、酸っぱくて、普段は食べられない特別感のある食べ物。
自分は子どもの頃、チョロギがあまり好きではなかったのですが、このエッセーを読んでから、チョロギが好きになって、大人になってから食べてみたら、思った以上に美味しかったというか。
感慨深さがありました。
二冊目は、
無職の日記: 『他人とずっと一緒』がしんどい私が、自分と向き合った1年間の記録
です。
おそらくKindle版のみかなと。
こはくらいふという方の本で、職場がキツくて、無職になった著者が、自分と向き合って、何がしんどかったかを解明していくエッセー。
個人的にメンタルを病んでしまった経験があって、なんか自分のことが書かれているようで、ちょっとこそばゆい感じでした。
すごく共感できるというか、そうなんだよなーって思う点が多かったです。
例えば、
他でもない『自分』が。やらなきゃいけないことだからって、決めて。動いてしまっていただけなんです。
ずっとずっと、がんばり続けていました。
もう無理だよ!って心と体がうったえているのに、押さえつけて走り続けていました。
そこまでしなくていいんだよね。本当は。
冷静に考えればわかることなのに。
とか。
自分も結構なんでもやってしまうというか、頼まれると断らないんですね。
そのおかげでいろいろなことが経験できたというメリットもありますが、常にパンパンな状態で仕事してて。
また、
大事なのは『なぜ、人から嫌われたくないという気持ちが生まれているのか』です。 人として好かれたい、という気持ちは誰にでもあるもの。
でも、こういう悩みを持っている人はきっと『誰からも』嫌われたくないんです。 これがまずい。なぜなら誰からも好かれるなんて不可能なことを可能にしようとしてるので、一生悩みが解決しない。
というのもかなりグッサリ刺さったというか。
自分も嫌われたくないという想いが強くて、最近はちょっとそれを改善しようと思ってます。
分量もすくなくて、サクッと読めるので、おすすめ。