
評価・レビュー
☆4/5
周囲の人にポジティブな印象を与えると、それが自分に返ってくるという話。
褒める、話を聞く、自分を主語にして話すなど、基本的なことが書かれていて、全体のボリュームも多くないのでサクッと読めるのが良い点です。
いくつか具体例が出ていたのですが、個人的にはそれらの具体例が結構良かったなと思いました。
例えば、
ほめるときは、主語を「あなた」ではなく「私」にするのがベストです。「私はあなたのCFOの質問への対応がとても気に入りました」と言うほうが、「あなたはCFOの質問に見事に対応しましたね」と言うよりも、相手は受け入れやすくなります。
このように「私」を主語にして同僚をほめてみてください。
と言った感じです。
同じ褒めるでも、自分を主語にするだけで印象がかなり変わるということ。
自分も結構忘れがちなことも多いので、改めて自戒を込めて。
以下は、本書から引用しつつ、個人的な考えのメモ。
自分が変わるのが一番楽
人から変わるように望まれたり命じられたりしても、抵抗することが多いはずです。自分で変化を起こすほうがはるかに簡単なのです。
これは自分自身、常に思っていることです。
人をコントロールしようとしたり、人に何かを無理やりさせるのは、基本的にあまり良い結果を生まないと思っています。
なので、いつも自分の行動を中心に考えることが多いです。
誰かに何かをしてもらいたいのであれば、まず自分が何かをする。その対価として、何かをしてもらうというのがわかりやすいかも。
相手に好きになってもらいたければ、まず相手を好きになること。
自分が尊敬してもらいたいと思えば、まず相手を尊敬すること。
そして、それを行動として示すこと。
それを自分は常に考えています。
言葉ではいくらでも言うことができますし、相手を説得するために、たくさんの言葉を投げかけることは可能です。
でも、行動で示すのが一番かなと。
それが響かなければ、そういう人なんだなと思って、自分はそれ以上、その人へリソースを割くことはありません。
また、逆に誰かから良くしてもらったら、自分はそれをちゃんと行動で返すようにしています。
気が付かないこともあるので、そういう時には、認識齟齬が生まれてしまいますが、人間ですから完璧は難しいです。
ただ、気がついたら、自分はやはりちゃんと返したいなと日々思っています。
意外と当たり前と思ってしまっていることも多くて、なかなか難しいんですけどね。
七転び八起き
試行錯誤しながら学んでいくのです。何度倒れても起き上がるだるまのように、あなたも何度でも挑戦してください。
これも自分の信条とほぼ一緒かなと。
基本的に自分はどんどん新しいことに挑戦していきます。
それは変化することが成長することだと考えているからです。
現状維持は、ぶっちゃけて言うと、そこで人生の終わりだと思っています。
以前、生き急いでいると言われたことがありますが、個人的には立ち止まることの方が怖いかなと。
また、失敗しても、それが経験として蓄積されますし、成長に繋がっていると思っています。
といっても、自分はメンタルブレイクしたことがあるので、頑張り過ぎは良くないですし、休むべきときというのもあるかなと。
個人的に一番大切だと思っているのは、どんな物事でも、自分で考えて自分で選択することです。
挑戦することもそうですし、今は休むというのも、自分で考え自分で選択するという話。
自分で選択すれば、そこに納得感がでますし、何か起きても自分の責任ですから。
質問はポジティブな影響を与えるためのもの
忘れないでください。質問はポジティブな影響を与えるためのものです。相手のやる気をそぐものであってはなりません。
本書を読んでいて、一番耳に痛かったというか、心にズサっと刺さった言葉。
基本的に関係性が良好であれば、自分も相手のやる気をそぐようなことは言いません。
ただ、人間関係が壊れてしまった時、相手から攻撃された時、思わず反撃してしまうことがあります。
これは失敗だったなあと反省。
そもそも、状況が良くなければ、話すこと自体ができないので、対話ができないので、相手をするべきでは無かったというのが今の結論です。
結局、どんな質問をしたとしても、関係性が悪い時は、相手が悪いように捉えるため。
そこも反省点です。
本書では口論になってしまう場合の対処法として、
会話が堂々巡りになり、いつも口論で終わってしまう場合、もう一つ考えられることとして、過去の失敗や特定の人間関係など、相手が触れられたくない話題に踏み込んでいる可能性もあります。
そんなときは、相手の話に耳を傾け、そのポジティブな面に焦点を当てるのが一番です。
と書かれています。
これもそうだなあと。
答えられない質問というのは、そういうこと何だろうなと。
個人的には、そういうところまで話して欲しいと思ってしまうのですが、良くなかったなとは思います。
深い話ができているから、相手の黒い部分とかも受け入れる覚悟でいても、相手がその準備ができているとは限らないし、見せたくないという人もいるだろうなと。
結局、そこに認識違いというか、ギャップが生まれてしまい、それが結果として人間関係を壊してしまうのかもしれません。
ただ、表面上の馴れ合いが良いのかというと、それは自分が求めているものでは無いので、それも難しい話だなあと、最近思いました。
スマホはしまおう
使われていない携帯電話がそこにあるだけで、人と人とのつながりを損なうのです。
これはできるかぎり心がけていることですが、人と話すときにはスマホを机に置くことも無いですし、手に持つこともありません。
スマホがあると、どうしてもそこに意識がいってしまい、相手を見ることができない、相手と向き合うことができないからです。
これは個人的に思っていることですが、対面で話す時にスマホを出している人とは、基本的に線を引くようにしています。
なぜなら、スマホを出しているということは、相手が線を引きたがっていると、自分は考えているからです。
実際はそうではないかもしれませんが、そのぐらいスマホを置いておくというのは、影響があるという話。
まずは自分に優しく
自分に優しくしてください。自分に優しくすれば、人にもっと優しくできるようになります。共感を示すとき、あなたは相手の立場に立つことになります。
自分に優しくすることと、自分に甘くすることは、ちょっと違うかなと思いつつ、自分に優しくすることの大切さは、最近よくに感じます。
自分に優しくすることで、余裕が生まれ、結果として他者のことを考える余裕ができるという感じかなと。
余裕が無くなると、やっぱり人を攻撃しがちになってしまうので、まずは自分の心に余裕を持つことを心がけたいと思っています。