
評価・レビュー
☆5/5
端的に言えば、環境を整えることによって目的を達成するという話。
何かを達成したいとき、人はモチベーションや意志力が重要と考えます。
しかし、本書はそうではなく、意志力では限界があると説きます。
で、環境を整えることで、目的達成に自分を向かわせるしかない状況を作ることに注力せよということ。
これは非常に納得できる話。
藤原和博の必ず食える1%の人になる方法 – 100人に1人x100人に1人のかけ合わせで希少人材になれ | ネルログでも書きましたが、リクルートの社訓「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」に近いところがあるなと個人的には感じました。
また、心に刺さる言葉も多く、個人的にはかなりの良書かなと。
以下、本書からいくつか言葉をピックアップした個人的なメモ。
環境を変え、自分が演じている役割を変える
人生に変化を起こしたいなら、意志力を発揮するのではなく、ただ環境を変え、自分が演じている役割を変えればいい。
本書の内容をよく表している言葉かなと思います。
これは個人的な話ですが、最近、昼間はカフェやマックなどに移動して文章を書くようにしています。
で、実際に家にずっといるよりも、文章量は書けていて、環境を変えるのはとても重要だなと。
家にいたら文章が書けないということは無いのですが、続かないのが正しいですね。
ですので、家で文章を書いていて疲れたら外にでて書いて、戻ってきてまた書くという感じ。
実際にはずっと書いているわけではなくて、Sunoで曲作ったり、Youtubeの動画を作ったりしているのですが、家にずっといてやるよりは全然効率というか作業の進捗が良いです。
選択肢を増やしすぎない
選択肢がありすぎると決められない状態になり、確信し切れないまま選ぶことになる。
これは個人的にもちょこちょこ感じます。
単純に選択肢だけでなく、やることを増やしすぎるのも同じような状態になりやすく、どれも中途半端になってしまうということ。
選択肢については、ある程度のところで、バッサリ切る必要があるかもしれません。
生気を吸い取る人か、人生を満たす人
人というものは、あなたの人生を満たしてくれるか、生気を吸い取ってしまうかのどちらかかもしれない。
これは、ちょっと最近、個人的に起きた出来事で、まさに身にしみています。
生気を吸い取るという表現はちょっと抽象的かなと。
個人的には、リソースを奪う人という捉え方をしました。
リソースとは、時間やお金、物など様々です。
依存していたのか、依存されていたのか | ネルログでも書いたのですが、自分は結構人のためにやりすぎてしまう傾向があって、本当に失敗したなあと。
まあ、何かをすることで、得られる経験や知識などもあるので、すべてがマイナスというわけではありませんが、リソースを使ってしまうと、他のことができなくなるという現実があります。
つまり、自分がやりたいことができなくなってしまうということです。
ここ1〜2ヶ月は人のためにリソースを使いすぎて、いろいろなことが後手後手にまわり、当初の計画から大きく後退していたので、注意しないとなあと改めて思いました。
スマホと子ども
親がスマートフォンの使い方についてきちんと考えて配慮している場合、その子どももテクノロジーとの健全な関係を築ける可能性がずっと高くなるという。
最近、ちょっと気になっていることがありました。
具体的には、長時間スマホでYoutubeを見続けている子どもたちです。
子どもたちの自由にさせているという点では良いように思ったのですが、Youtubeってある程度情報が制限されていて、さらにコンピュータによってレコメンドされたものしか出てこないんですよね。
これは、TikTokでもInstagramなども一緒です。
そうなると、知識の幅というのが狭くなってしまいます。
これはあくまで個人的な考えですが、子どもたちには様々な可能性を知ってもらうことが、まずは大切なのかなと。
知識の幅が狭いと、選択肢が狭くなるからです。
つまり、子どもたちの自由にさせているようで、子どもたちをある一定の檻の中に閉じ込めている状態で、選択をさせてない状態に近いかなと。
親から受けた仕打ちを子どもにもしてしまうというのは、よくある話で、親に選択肢を制限されていた人が、形を変えて、子どもたちの選択肢を制限しまっている例を思い出しました。
まあ、自分がどうこう言える立場ではないので、直接言うことはありませんが。
誠実で正直でいること
健全な人間関係を持つために、すばらしい人物である必要はない。ただ誠実で正直であればいいのだ。
これも身にしみすぎて、耳が痛いです。
本当に誠実で正直、嘘をつかないことが本当に大切だと感じています。
胃が空っぽの方が集中できる
集中力を要する仕事は多くの場合、胃が空っぽのときのほうが作業しやすい。
これは自分の場合、まさにその通りかなと。
なので、最近は食事をする数を減らしています。
食べちゃうと、そこで集中力が切れるので、作業をし終えてから、ご飯を食べるという感じ。
で、休憩して、次の作業に入るというルーティンです。
理想的には1日1食かなと思いつつ、まだ2食が今の自分の状態。