評価・レビュー
☆5/5
Othercideは、ダイナミックタイムラインシステムによるローグライク系シミュレーションRPG。PS版をプレイ。
ダイナミックタイムラインシステムとは、簡単に言えば、キャラクターの行動順がタイムラインで表示されているということです。
ターン制ではないため、プレイの仕方によっては、ずっと自分のキャラクターが攻撃し続けることもできます。
ダークな雰囲気そのままに、難易度的にも少し高めですが、戦闘のコツがわかると楽しいです。
HPを犠牲にするスキルをうまく使い、タイムラインを如何に制するかがキモ。
ダークな雰囲気が良い
黒と白基調で、赤をアクセントに使っていて、他にはない雰囲気を醸し出しているのが本作の特徴です。
この雰囲気が、敵のおどろおどろしさをさらに増しているかなと思いました。
ただ雰囲気ゲーかと思いきや、結構ゲームとしてはハードなので、人によっては厳しいかも。
それでも、思い出というシステムによって、何回もプレイすればするほど、キャラクターの全体強化などができるようになるため、最終的には程良い難易度になります。
ゲームの最初にも説明がありますが、基本的に倒されて強くなるゲームですので、序盤で難易度の高さを感じても、続けてプレイしてほしいなと。
ある程度プレイして、ゲームシステムが理解できると、一気に面白くなるので。
戦闘のコンボが面白い
中盤以降、キャラクターがいろいろとスキルを覚えてくると、スキルのコンボによって一気にダメージを与えられるようになります。
また、敵の攻撃をキャンセルするようなスキルもあり、ワンサイドゲームが可能。
ただし、それらのスキルの多くは、HPを消費します。そして、本作はホイミのような戦闘中のHPの回復手段がありません。
戦闘後も減ったHPはそのまです。
HPを回復するには、味方のキャラクターを生贄に捧げる必要があります。それもそのキャラクター以上のレベルのキャラクターを生贄に捧げる必要があるため、戦力ダウンは免れません。
ただ、生贄に捧げることで、追加の特質(スキルみたいなもの)を得ることができるため、魂を引き継いで戦う事ができます。
キャラクターは生き返らせることができるので、キャラクター管理をどうするかも本作の考えどころかなと思います。
クラスが少なめ
本作で個人的に気になった点を挙げるとすれば、キャラクターのクラス(職業)が4種類しかない点。
前述したように、生贄に捧げるとキャラクターに特質が付与されるのですが、その特質はキャラクターのクラスに依存し、レベルが高いほどより効果が高くなるという仕組みです。
そのため、組み合わせがある程度決まってしまう印象があります。
特質は戦闘していれば自然とゲットするものもあり、種類も結構多いので、キャラクターの個性は結構でてきます。
という感じで、独特の世界観や程良い難易度、戦闘のコンボの楽しさが相まって、個人的には非常に面白く遊ぶことができました。
序盤は若干バランスが悪いように感じましたが、プレイしていくうちに、何度もやり直すのが前提の難易度になっていることがわかり、結果、クリアまでプレイするとちょうど良い難易度だったなと思います。
少しテイストが違ったシミュレーションRPGをプレイしたいならおすすめです。