Spellcats: Auto Card Tactics – ローグライクデッキ構築型カードゲーム

投稿者: | 2024年9月9日

評価・レビュー

☆5/5

Spellcats: Auto Card Tacticsはローグライクデッキ構築型カードゲームです。

特徴として、デッキ枚数が7枚と決まっている点。ですので、カードの組み合わせと、カードのレベルアップによってデッキを強くしていきます。

カードのレベルアップは、同じカードを2枚使って☆をアップしていくタイプ。もちろん、☆2になったカードをレベルアップするには☆2のカードが必要です。

さらに、本作は戦闘がオートなのも特徴。

デッキの左に設定したカードから、処理されていきます。カードには必ず、攻撃力とHPがあり、攻撃力分だけ対戦相手のカードのHPを減らし、HPが0になったらそのカードは倒され、その右隣のカードが戦闘を開始するという流れ。

なので、デッキの並び順もかなり重要です。

カードには属性があり、同じ属性のカードを強化する効果を持ったカードがあります。もちろん、属性に関係無く発動するカードもあり、組み合わせ方はいろいろとです。

同じ属性系で揃えた方が相乗効果を発揮してデッキが強くなりやすいのは確かですが、敵のデッキが特定の属性に相性が良い場合もあるので、それをどうケアしていくかがデッキ構築のポイントの1つ。

また、プレイしていくと経験値的なものがたまり、自身がレベルアップすることで、より強いカードが開放されるという仕組みなので、序盤のカードだけでデッキが固まることはありません。

ただ、序盤から中盤にゲットしたカードの方が、比較的☆がアップしやすいということもあり、そうなると終盤の☆1のカードよりも使い勝手が良かったりもするので、どのタイミングで入れ替えるのか?それとも入れ替えないのか?が考えどころでもあります。

カードは戦闘勝利後に、複数から選ぶことになります。選ぶ際には、持っている総合マナ的なものが許す限り、カードを選ぶことができますし、リロールも可能です。

具体的にはマナが3あるとしたら、マナが3のカードを1枚選んでも良いし、マナ1のカードを3枚選んでも良いし、マナ1使ってリロールしても良いという感じ。

戦闘後にカード選択兼、デッキ構築になり、その際にはいつでもデッキのカードは廃棄可能です。

あとローグライクデッキ構築カードゲームでは当たり前のようにあるレリックもあるので、レリックとの相乗効果を考えて、途中からデッキの方向性を変えたり、逆にデッキを強化するレリックを選んだりという考えどころもあります。

全体としてシンプルながら、結構奥が深いゲーム性で、個人的にはかなり楽しめました。

改善点はある

ゲームシステムはオリジナリティがありますし、戦闘がオートなのでサクサク進むのも良いですし、デッキ構築の幅もあって良いのですが、いくつか改善点というか、洋ゲーあるあるというか。

まず、説明が結構不足している点があります。このあたりはプレイしながら、覚えていくという感じですね。

そもそもゲームの目的というか、クリア!的なことが明示されていません。

あくまでおそらくですが、オプションにストーリーというのがあって、呪いを解くことが目的だと思います。

ここに書いてある数字は、クリア時にデッキに入れていたカードの属性の枚数で、最大6枚まで積算されていきます。

この数字を全部6/6にすれば、OKなのかなとは思うのですが、すべて6/6にしても特に何も起きませんでした。

あと属性ごとにちょっと強さの違いがあるかなという印象。特定の属性は相乗効果で、カードの攻撃力やHPがガンガンアップしていき、強すぎるカードができてしまうことがあります。

そういうインフレ的なところは個人的には好きで、それを考えるのも本作の醍醐味ではあるのですが、属性によっては頑張っても厳し目なものもあって、バランスは少し悪いかなと思いました。

また、自分はPS版をプレイしたのですが、たまにボタンが効かなくなるバグがあります。

それでも、個人的には他にはないゲームプレイが楽しめたので、☆5としました。

プレイ動画

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