評価・レビュー
☆5/5
気づいたら狭い管が入り組んだ迷路のような場所にいて、そこから脱出を目指すというストーリー。TUBEの中にはトラップがあったり、すでに亡くなっている人が転がっていたり、得体の知れないおぞましい人間襲ってきたりと、てんやわんやという感じです。
近い映画ではやはりCUBEかなと思います。
個人的には非常に面白い設定で、見せ方も良かったですし、どんな展開になるのかも楽しく見ることができました。
CUBE以降、似たような映画は多数でましたが、その中では一番おもしろかった気がします。なので、☆5としました。
オチについては、賛否あるかなと。ただ、この手の不条理系の作品って、オチはあって無いようなものなので、個人的にはそこまで気にならなかったです。
ネタバレありの勝手な考え
考察と呼ぶには、ザルなので個人的にぼんやりと考えたことなどをメモ的な感じで書いていきます。
まず原題は、フランス語でMéandre、日本語の意味は蛇行だそうです。
川の流れのことで、最後に滝のシーンがあるのも、タイトルに関係しているのかなと思います。
で、川というのは日本だと精霊流しとか、水子とか、人の魂と関係していることが多いかなと。
これは海外とかでもそういうイメージがあります。
なので、川の蛇行になぞらえて魂が浄化されるまでの右往左往している姿を描いたのが本作なのかなと。
地獄とはまたちょっと違うのかも知れませんが、まあ、単純には魂は浄化されない的な。それ相応の試練があるという感じ。
で、その試練を乗り越えた先に救いがあるみたいな。
わからないですけどね。
あと、かなり何となくですが、主人公は何回かTUBEの中で死んでいるんじゃないかなとか思ったりしました。
それは肉体としての死で魂は死んでいないということです。
そして、ずっとそこから抜け出せない人もいて、そういう人は永遠と魂がさまよい続ける的な。
つまり、死後の世界を描いた作品なんじゃないかなというのが個人的に朧気に思ったことです。