評価・レビュー
☆3/5
蒙求(もうぎゅう)は古代中国の偉人や悪人たちを子どもたちが歌って覚えられるようにしたもの。
ただ、名前とその人物を象徴する言葉を繋げたもので、内容自体は詳しくありません。
なので、その注釈を読んでようやく意味がわかるという感じ。原文では韻を踏んでいたりするようですが、それも訳文ではわからりません。
昔の日本人からすると、中国は先を行っている文明的なポジションで、その歴史を学ぶのは一般教養的なところがあったのか、よく読まれていたそうです。
一応、蛍の光窓の雪という有名な歌詞や夏目漱石の漱石というペンネームの元にもなっていて、日本の文化に影響は結構与えているのだろうなとは思いました。
ただ、前述したように基本注釈を読むもので、それも文脈があっての話ではないので、かなり補足説明が必要なうえ、一貫した感じでもないため、なんともバラバラ感が強い印象です。
経年的な感じで、歴史をさらっと学べるようなものでもないので、今の時代に読んでどれだけ得られるものがあるのか?というと、ちょっと厳しいのかなとは思いました。