あくまで個人的な考えをつらつらと書いたものです。時とともに考えは変わっていくので、書いている時点で思っていたことのメモ的なもの。
AIがシンギュラリティを迎えるのに足りないもの
ChatGPTの登場でAIは一気に人間に近づき、もうすぐシンギュラリティを迎えるのではと言われています。
確かに文章という点で、AIはかなり人間の書くような文章を書けるようにはなってきました。
しかし、人間のような知性を持っているかというと、そこに到達するには、何かが足りない気がしています。
その足りないものの1つに、
- 人間が頭の中で考えていること
- 暗黙知
があるのかもしれないと思いました。
黙っていても人間はいろいろなことを考えている
人間はしゃべっていなくても、何か考えていることが多々あります。
文章を書くときなどはわかりやすいですね。
書く文章を頭でしゃべりながらタイピングもしつつ、別の表現やアイデアが出てきたりもします。
しゃべる時もそうですね。
今のAIには、この頭の中で考えているというシステムが足りないのかもしれないと思いました。
これがないと、AIはどこまでいっても入出力装置でしかないからです。
また、自己学習とはまた違う概念かなと。
これが人間の知性の一端を担っているのではないかとも個人的に思いました。
文章として出てこない暗黙知
もう1つ個人的に思ったことは、世の中には文書化されていない暗黙知が多いということ。
例えば、朝の通勤ラッシュ。
乗る駅では少し混んでいるけど、次の駅が快速の待ち合わせで人が降りるので、前から2両目に乗れば座れる可能性があるとか、人によって日常生活の中で文章にしていない知識や知恵みたいなものって結構あると思うんですよね。
今のAIがリアルタイムで情報を得たとしても、空いている車両は教えてくれてるでしょう。でも、次の駅で人が降りるから次の駅で座れる可能性があるという情報は教えてくれないかなと。
なぜなら、そんな情報はネットに上がっていないですし、人によって違うからというのもあります。
これは今のAIが集合知でできているからとも言えるかなと。
個人的なイメージとしては、AIは図書館にはなるけれど、小説家にはなれないみたいな感じ。
小説もかなり書けるようになっていますが、個性がほとんど無いんですよね。
で、その個性の元になっているのって、その人それぞれの経験とかだと思っています。その経験は表には出てこないわけです。
つまりそれがシンギュラリティを迎えるにあたってAIに足りてないものなのかもしれないなと思いました。