あくまで個人的な考えをつらつらと書いたものです。時とともに考えは変わっていくので、書いている時点で思っていたことのメモ的なもの。
謎が残る改正案提出
さいたま県の自民党県議団が県議会9月定例会に虐待禁止条例の改正案を提案し、10月6日の県議会福祉保健医療委員会で可決され、13日の本会議で採決予定だったのですが、SNSやメディアでその内容が話題になりました。
その内容が現実的では無い、それは本当に虐待なのか?という点が争点です。
結果として、自民党県議団は10月10日に取り下げ、今後改正案の提出の予定は無いとのこと。
ここで個人的には大変疑問に思いました。
それは子どもたちへの虐待を減らし、子どもたちを守るために改正案を提出したはずなのに、なぜ今後提出の予定は無いのか?という点です。
自民党県議団の行動は、今後子どもたちに虐待が起きても良いというスタンスに見えます。
普通に考えると「子どもたちを守るための改正案だったが、内容が現実的ではなかったため、市民の方々ともう一度話し合い、改正案を練っていきたい」ではないかなと。
なぜなら、目的は「子どもたちを守ること」だからです。
ここで、ああそうかと気づきます。これ、目的と手段が逆になってるんだと。
権力の濫用は目的と手段が逆になることで発生する
つまりどういうことかというと、自民党県議団としては目的なんてどうでも良いのです。
権力を使いたいわけ。または、改正案を出すことで、自分たちを支持している人に対して仕事をしているぞアピールをしたいわけです。
本来は逆。子どもたちを守るために権力を使うべきなのです。しかし、権力を使うことが目的になってしまっているというわけ。
さらに、これだけ反対が出ていたということは、さいたま県民の意見をほとんど聞いていないですよね。
そこも酷い状況だなと感じました。一部の人間だけの意見を聞き、市民が蔑ろにされているわけです。
正直言うと、さいたま県は最悪の状態に陥っている可能性はあるなと思いました。
似たようなことは、安芸高田市でも起きていて、石丸伸二市長が議員とバトルしている動画がYoutubeでかなりアップされています。議員のレベルが低すぎて、惨憺たる状況です。
他にも国政ではLGBT法案とかAV新法とかも、似たような感じで強行採決されましたね。国会議員の方たちはその後にいろいろと問題が発生しても全く無関心。国民の声を聞くべき人たちが国民の声を無視するという最悪の状況です。
まさに今の日本ではこうした権力の濫用が横行している状況と言えるでしょう。
権力の濫用を防いだ良い例
そういう意味では、今回のさいたま県の例では権力の濫用を監視し、防ぐ機能がうまく働いたように感じます。
マスメディアの動きがちゃんとあったからでしょう。
しかし、マスメディアが動かなかった事例では権力の濫用を防げていないのが実情。
そのあたりはまだまだマスメディアの力が強いので、マスメディアの腐敗が改善されないと難しいかもしれません。
マスメディアに自浄作用が求められるが・・・
最近ではジャニーズの件がまさにその典型ですね。知っていたにも関わらず報道しないというのは、個人的には子どもたちへの虐待を一緒にやっていたと言っても過言ではないと思っているので。
そういう意味では今後、マスメディアが自浄作用によって変わっていってほしいなと。
そしてそれができなければ、マスメディアを監視する新しい仕組みが必要なのかもしれません。
筆頭はSNSですが、マスメディアの支持層であるどうしても高齢者の方たちが使っていないことから、かなりマスメディアからは下に見られているのが現状。
時間経過によって変化していくのは間違いないですが、当分今の状況は変わらなそうだなあというのが個人的な感覚です。