あくまで個人的な考えをつらつらと書いたものです。時とともに考えは変わっていくので、書いている時点で思っていたことのメモ的なもの。
Abemaプライム(アベプラ)で、「【若者崩壊】このまま日本沈没へ?民主主義が危機に?主体的な思考とは?田村淳&論理エンジン出口汪と考える|アベプラ」を見て、なんだかなーと思ったのでつらつらと。
データ、論拠に欠ける
主観での話がメインになっていて、データや論拠に欠けており、最近の若者の何が駄目なのかが、まったく伝わって来ませんでした。
考える力が無いというのであれば、そういうデータが必要かなと。
で、ググってみたら、10秒で出てきました。
特定の課題に関する調査(論理的な思考)(PDF)
平成24年のデータですね。これがそのまま考える力というわけではないですが、少なくとも近い調査データはあるので、それを元に話せば良いのにと思いました。
実際に宇佐美典也さんから突っ込まれて、データはありませんと言えば良いのに、言葉をはぐらかしてますよね。これ議論では最もやってはいけない方法です。
このことからわかるのは、出口汪さんは考えているのではなく、思っているだけということ。
いわゆるお気持ち表明という話です。それを考える力と言われてしまうと、個人的には同意できないです。
結局、自分にとって不利な話、理解できない話は無視して自分の思いだけを述べるのは、かなり古い時代のやり方なので止めたほうが良いと思いました。
データが無いというならわかります。ただ、似たようなデータは10秒で出てくるので、秒単位で仕事が詰まっていて、秒単位で規則正しい生活をしており調べる時間が無いという人以外は、正直言い訳以外の何者でもないかなと。
何で若者がダメだと言いたいのか
いろいろと思ったことは多いのですが、個人的に一番思ったのは、「最近の若者はダメと言い始めたら老害」かなという点。
そういう意味では、出口汪さんは老害になっていることをまず認識すべきだと思います。
正直、歳を取ると、若者の行動でそれはダメなんだよなと思うことが多々あります。たぶん、多くの人がそう思うでしょう。
なぜなら、歳を取って自分はいろいろと経験しているからです。若者よりも経験値が高い。
じゃあ、自分が若者だった時はどうだったか?というと、同じように経験値が低いんですよね。
だから、当時は上の世代から最近の若者は〜と言われていたはずです。
この経験の差分があるというのが若者がダメと思ってしまう理由の1つ。
もう1は理解できないものを、人間は排除したがる傾向にあるということです。
自分が歳をとってくるとわかりますが、新しい文化や新しい技術、考え方などについていけなくなってきます。
理解ができないんですよね。だからそれらを排除したくなるわけです。
だって気持ち悪いじゃないですか、理解できないものを見せられ続けたり、一緒に働かないといけないのは。
だから、ダメというレッテルを貼って、それを排除し、自分たちの価値観に合わせようとするわけです。
マウンティング的な意味合いもあるかもしれないですね。
これは自分自身に感じていることでもあります。頭ではわかっていても、心が追いついてないって話でもあるかなと。そういう意味で自分も老害に足突っ込んでますね。
なぜファスト映画
そもそもファスト映画って、何で見るんでしょうね?
これは個人的にですが、そこまで興味は無いけど話題だし、とりあえず見とくか的なものだと思ってます。
新聞の斜め読みと一緒の感覚です。
新聞を端から端まで毎日読む人っていないですよね。また、新聞は誌面が限られているので、かなり情報が落とされています。
その落とされた情報を自分で調べてちゃんと理解しようとする人も少ないでしょう。というか、ほぼいないと思います。
それとファスト映画はほぼ一緒。
もちろん興味のある分野については、ちゃんと時間を割いています。あくまでそこまで興味は無いものについて、できる限り短い時間で情報を得るというのがファスト映画の本質です。
ファスト映画には問題点もあるのは確かですが、そもそもファスト映画で済ませようなんて人間は、その映画が本当に好きではないですし、ファスト映画が無ければ知ることもないでしょう。
自分は古い人間なのでついつい映画本編を見たいと思ってしまいます。ただ、それもやっぱり予告とかで面白そうなものだけですね。
興味ないものはそもそも見ないです。
倍速動画も悪くない
最近の若者は動画を1.5倍速で見たりするのも批判されたりします。映画やドラマだと間が〜とか、いろいろと言われていますね。
で、個人的にもそう思っていた時期があったのですが、今はほとんどの動画を1.75倍速で見ています。
2倍は早すぎて自分では無理でした。1.5倍だとちょっと遅く感じるので、1.75倍です。
そうやって見ていると気づくのですが、1.75倍が普通になると、通常の動画があまりにも遅く感じて仕方が無くなってきます。ちょっとイライラしてしまう。
映画とかドラマでも、何ちんたらしゃべってるんだと思うことも多いです。
また、間については、しっかりと感じることができています。そもそも全体を1.75倍で見ているので、間の比率は変わらないわけです。だから、ちゃんと間も感じられています。
何が言いたいかというと、実際に自分でやってみるといろいろとわかるということ。否定は簡単だけど、まず実際に体験してみては?と思います。
考えない若者が多い? リソース配分の問題では?
自分は一部上場企業でも働いていたことがありますが、上司は何も考えてませんでしたよ。
あと、セミナーというか研修があるんですけど、そこは地獄絵図でした。管理職として当たり前すぎる内容なのですが、ほとんどの人間がわかっていないという感じ。
1on1とかもあったんですけど、目的をまったく理解してないかったですね。とりえあずやればOKでしょ的な。
ただ、知識はあるんですよ。話を聞くと全部知ってる。でも理解してない。考えることを放棄して、情報を処理してるだけ。それが1人や2人じゃない。ほとんど全員。
じゃあ彼らが馬鹿かというと、みんな自分より頭の良い大学を出て、処理能力も高いんです。
何が言いたいかと言うと、考えてないのは若者だからじゃなくて、多くの人が考えることを放棄しているという話。
なぜそんなことが起きるかといえば、人間の脳は処理できるリソースが限られているので、すべてのことを考えるなんて無理だから。
どうでも良いことは、考えずに処理するだけ。疲れている時とかもそうですね。自分もそうです。
結局、若者は〜的な発言をしている人は若者から相手にされていないだけだったりすることが多い印象。
だって、めんどくさいでしょ。
お気持ち表明しかしなくて、自分に不都合なことは言葉をはぐらかして論点をすり替えるような人をマトモに相手するのは。
まずは今の若者の考えや行動、文化を受け入れてみることが最初なんじゃないかなって個人的には思っています。