あくまで個人的な考えをつらつらと書いたものです。
目次
並行世界の時間
小説や漫画、映画、ドラマなどの作品でよく使われるネタとして並行世界があります。
パラレルワールドとか別の世界線とか、多世界解釈を元にした話とか、いろいろとあるのですが、個人的に疑問に思ったのは時間の話。
具体的には我々が今生きている世界と並行世界の時間って同じなのかな?という疑問です。
そもそも時間とは?
時間については明確に解明されていないような気がしていますが、それは自分の勉強不足なのかもしれません。
ただ、自分自身が思っていることは、「時間とは物質が動いた時に付随して発生するもの」ではないか?ということです(正確には状態の変化かなと)。
ある粒子がA地点からB地点に等速移動したとします。移動した距離を速度で割ったものが時間というのは、昔物理で習ったかなと。
これが個人的にはすべてなのではないかなという見解です。
時間が経過したから移動したのではなく、移動したのだから時間が経過しているだろうという話。
絶対時間は存在しない
アインシュタインの相対性理論によって、絶対時間というものが存在しないというのが現在の主流になっていると思います。
個人的にもそうかなという見解です。
で、絶対時間が存在しないのは、個人的に前述した時間が付随して発生するものだからかなと思っています。
時間があると錯覚させているのは脳
しかし、私たちは日々の生活の中で、時計を見て生活しますし、それは絶対時間のような感覚で捉えていますよね。
またなんとなく時間が流れていくように感じています。
個人的にこれは脳が作り出した錯覚なのではないかなと。
つまり、世界を認識するために脳が絶対時間を生み出したという感じです。
普段生活する分には、この脳が作り出した絶対時間で問題が無いので、絶対時間があるように錯覚しているというのが個人的な考え。
並行世界にも絶対時間は存在しない
ここで最初の並行世界の話に戻るのですが、絶対時間が存在しないとするならば、並行世界の時間はどうでしょうか?
当然ですが、並行世界でも絶対時間は存在しないですよね。
完全に物理法則が異なる世界がある可能性はあるので、並行世界に絶対時間が存在する場合もあるかもしれませんが、少なくともその世界は我々の世界とは全く異なる世界と言えます。
フィクションに出てくるような並行世界ではありません。
並行世界と時間のズレが生じる
この手の並行世界の話では、同じ時間軸で話されることが多いですが、前述したように絶対時間というものが存在しないのであれば、時間によるリンクは難しいと言わざるを得ません。
どういうことかと言うと、並行世界は並行世界で物質が動いているわけで、その動きは自分たちの世界とは異なる可能性があります。
結果として時間にズレが生じるわけです。
最初の仮説「時間とは物質が動いた時に付随して発生するもの」が正しいとするならば、すべての物質に対して時間が付随して発生するので、すべての物質の時間の流れが異なります。
そして、それは並行世界でも一緒で、それがすべて一致している世界というのは、そもそも今の世界しか存在しえません。
うまく伝わっているかどうかわかりませんが、言いたかったことは、世界が分岐して並行世界が生まれるとしたら、それぞれの世界で時間にズレが生じてくるという話。
並行世界とのリンクに絶対時間が使えない
並行世界というと我々と同じような時間が流れていると想像しがちです。
しかし、時間という概念が「時間とは物質が動いた時に付随して発生するもの」という仮説に基づくと、絶対時間は存在しないと思われます。
つまり、並行世界と我々の世界が同じような時間で動いているという想像が間違っている可能性が高いという話です。
よくフィクションなどで出てくる並行世界へのジャンプは、基本的に絶対時間によって世界をリンクさせていますが、その絶対時間が無いとすると、並行世界への足がかりが無くなってしまうのではないか?というのが個人的な今の考えです。
なぜなら、並行世界が存在したとしても、そこには時間のズレが生じる可能性があるため。
その時間のズレを認識できないと、そもそも並行世界を捉えることすらできないのではないか?と思っています。
年月は存在するが何にとっての年月なのかが難しい
我々の世界には暦があって、マクロ的な視点では、ほぼズレが生じていません。
ですので、x年x月x日と言えば、多くの人が同じ日であることを認識します。
しかしこれも絶対時間が存在するという前提だから成り立つ話で、それぞれの物質にしてみれば、x年x月x日という絶対時間は存在していません。
x年x月x日の並行世界というのは、あくまで人間の脳が作った絶対時間が存在するから認識できる地点であって、絶対時間が存在しない世界の場合、x年x月x日を特定するのが難しいという話です。
年月を指定しなければ並行世界へ行けるのでは?
確かにその可能性はあるかもしれません。
Aの世界からBの世界に物質が移動しただけと考えれば、そこに問題は無さそうです。
ただ、時間を指定できないということは、宇宙が生まれる前かもしれませんし、宇宙が崩壊した後かもしれません。
そしてその時間、正確に言えば、物質の状態変化によって発生した時間は、我々が存在している時間よりも圧倒的に長く、ほぼほぼ思いどおりの年月に移動できる可能性は低いのかなと思っています。
そもそも宇宙が存在する前の世界というのは、何も存在せず、そしてその期間がどれほどあったのかもわかっていません。ある意味無限。
正確には何も状態変化が起きていなければ、時間は発生していないので期間という表現も正しくはないのですが。
やはりどうしても脳の世界認識が強すぎて、それを払拭するのが難しいなとは思いました。