評価・レビュー
☆4/5
映画プロデューサーから裁判ものの脚本を頼まれた三流ライター 南波タモツ(設楽統)が仕事のために裁判の傍聴をはじめたら傍聴マニアたちと仲良くなり、様々な裁判を傍聴していく話。
法廷もの作品というと、弁護士や検事、裁判官がメインになることが多いですが、本作は裁判の傍聴をテーマにした異色の法廷もの。原作は北尾トロ先生の同名のエッセイでドラマ化もされています。
自分は原作が好きでかなり前に読んだのですが、映像化されていたのを知って見てみました。原作はエッセイなのであまり物語性は無いのですが、そのあたりが映画化にあたって結構変えられていて、エンタメ性を高めた作品になっています。
ジャンルとしてはコメディなので、そのあたりも普通の法廷ものとは違いますね。なので肩肘張らずに気軽に見れるのが特徴です。
原作とはテイストがかなり違うこともあって、好みは分かれそうな感じ。個人的に原作厨では無いですが、原作の方がいろいろな裁判の話が楽しめたのもあって好きかなと。
主演はお笑い芸人の設楽統さんということで、そのあたりも法廷作品の堅苦しさを緩和するのに良かったように思います。
2010年作品。