評価・レビュー
☆4/5
ジーンズが人を襲う物語。キラーコンドームとか系ではありますが、コメディ要素も面白く、社会問題にも切り込んでいて面白かったです。
原題は「Slaxx」なので、これは邦題としてキャッチーでハマった感じがありますね。
ストーリー的なものは、有名アパレルブランドの店舗で働くことになった主人公が、新製品のジーンズリリースのために前日深夜に品出しを社員みんなでしていたら、1人、また1人と消えていき、新製品アピールのために来たインフルエンサーが映像を撮りはじめたら、ジーンズにバッサリ殺されてしまいてんやわんやみたいな感じです。
コメディ的な要素としては、特定のジャンルの曲がかかるとジーンズが踊ってしまうところ。実はジーンズを作っているのが貧乏な後進国の人々で、そこで事故で亡くなった人の魂がジーンズに乗り移ったという背景があって、笑えるシーンなんだけどいろいろと考えさせられるシーンです。
ただ、あんまり重く取り扱っていなくて、それはやはりホラー・コメディという作品だからだと思います。変に重くしすぎてしまっても、逆に映画としてのエンタメとしての良さが損なわれてしまいますからね。
そういう意味では結構バランスの取れた良作だと思いました。