映画 グッバイ・クルエル・ワールド – 尺が足りてないせいで強盗たちの姿が描ききれていない気がする

投稿者: | 2022年12月18日

評価・レビュー

☆3/5

ダメ人間系ノワール映画なのかな。価値観の違う人達が強盗事件に関わって、バレてヤクザに追われて、いろいろな末路があるみたいな話。

強盗犯は、

  • 西島秀俊
  • 斎藤工
  • 宮沢氷魚
  • 玉城ティナ
  • 宮川大輔
  • 三浦友和

と結構なメンツを揃えています。

ただ、一体何を伝えたいのかが、ちょっとわかりにくい作品だなあと感じました。

個人的にダメ人間系ノワール作品は結構好きで、ウシジマくんなどの闇金系とか、ダメ人間がいっぱい出てくるのを見るのは好きなんですよね。

ただ、本作ではそこまでダメ人間が出てくるわけではない感じ。

ノワール作品ではぶっ飛んだ人が出てくるのも面白さなのですが、敢えてぶっ飛んでいると言えば萩原政春(斎藤工)なのかなと。ただ、ぶっ飛び方というか、ちょっと尺が足りなくて表現しきれていない印象です。

また、事件によって大きく性格というか、人格が変わってしまうというのもこの手の作品の面白さだと思いますが、それもちょっと足りない印象。

たぶんですが、主人公たちが多すぎて、それぞれに時間を割いたせいで、どっちつかずになってしまったのかなと思います。日本人は幕の内弁当が好きで、たくさんの要素が入った作品が好きな傾向があると言われています。本作もそこを狙って様々なタイプの主人公を出したのかもしれません。

それが逆にあっちを立てればこっちが立たずみたいな感じで、うまく両立できなかったのかなというのが個人的感想。

あらすじ

夜の街へとすべり出す、水色のフォード・サンダーバード。カーステレオから流れるソウルナンバーをBGMに交わされるのは、 「お前、びびって逃げんじゃねーぞ」と物騒な会話。互いに素性を知らない一夜限り結成された強盗団が向かうのは、さびれた ラブホテル。片手にピストル、頭に目出し帽、ハートにバイオレンスで、ヤクザ組織の資金洗浄現場を“たたく”のだ。仕事は 大成功、大金を手にそれぞれの人生へと戻っていく。──はずだった。ヤクザ組織、警察、強盗団、家族、政治家、金の匂いに 群がるクセ者たち。もはや作戦なんて通用しない。クズ同士の潰し合いが始まる。最後に笑うのは誰だ!(C) 2022『グッバイ・クルエル・ワールド』製作委員会

アマプラ:グッバイ・クルエル・ワールド

2022年公開作品。

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