評価・レビュー
☆5/5
9.11後のアメリカが次のテロを暴くために尋問プログラムを行ったが、実際には拷問が行われていて、それを過去の資料や調査で明らかにした職員の事実をもとにした作品。
いやあ、すごい。
何がすごいって、こういうアメリカの暗黒面をしっかりと作品として公開している点が一番かなと。その上でエンタメ作品としてもなかなかに面白くて良かったです。日本ではこういう作品ってほとんど無いので余計に良さを感じました。
原題もThe Reportですがプレミア公開時はThe Torture Reportという題名だったそうです。ただ、一般公開の際にThe Reportへ変更。Tortureは拷問という意味で、その部分を塗りつぶしていることで、読者をタイトルで引きつける上手さと、実際に隠蔽されていたという事実のダブルミーニングがまた秀逸。
エンドロールでもうまくこの塗りつぶしを使っていて、上手さが光りますね。
と言っても、エンタメ作品ではないので、ビックリドッキリハラハラドキドキみたいな展開はなく、ジワジワと感じさせる重厚系。なので、腰を据えて見るのが良いのかなと思います。
話としても結構込み入っているところがあるので、流し見だと意味不明になっちゃうところがあるかも。
一度は観ておきたい作品ですが、このテーマについては他でも取り上げている作品があるので、他の作品でも良いかなとは思います。
概要
事実に基づいたスリラー作品。ある上院職員が、9.11テロ事件以後にCIAが行った尋問プログラムについて調査を進めると、CIAが国民にひた隠しにしていた残忍な行為の実情が明らかになっていく。
アマプラ:ザ・レポート
2019年作品。
リンク
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