評価・レビュー
☆5/5
Amazonの評価ではそれほど高くなかったのですが、タイトルに惹かれ読み始めたら存外に面白しろかったです。
次の展開が読めず続きが気になって結局一気に読んでしまいました。全7巻で完結しているのでサクッと読みきれるのも良い点かなと思います。
絵も個人的には好きな感じで、様々な描写の仕方も上手いなあと感じました。
細かいところで設定がぶっ飛んでいる部分もありますし、ツッコミどころもありますが、そういうのをある程度受け入れられる器があればハマれると思います。サスペンスっぽい感じですが、ジャンルはSFです。
あとタイトルからも推測できるようにグロい描写は多いです。ですので、グロが苦手な人はダメだと覆います。
話としては
ある日、高校生の伊江とカズの2人は、学校からバスで帰宅する途中、車中に催眠ガスを撒かれ拉致されてしまう。目が覚めると、そこは人が敷き詰められたトラックの上。辺りには冷凍された裸の人間たちが並び、生きた人間たちによって解体されていた…。ここは一体どこなのか? この地獄から、脱出する術はあるのか? 『アポカリプスの砦』のコンビが挑む、人類生存を賭けた“食物連鎖”パニック!
という感じ。
否定的な意見もわからんでもない
レビューの否定的な意見もいろいろと読んだのですが、まあわからんでもないかなって感じですね。
話としては最後の方にいろいろとわかってくるので、序盤だと意味不明な点が多かったり、ただグロいだけという感想になるのもうなずけます。
また全体の主題も見えにくい作品ではありますね。
個人的には設定好きで面白い設定なら全然楽しめてしまう方なので、そこも意見が分かれる所なのかも。
スピーディーな展開と完結させてるのがポイント
ただ、個人的に本作ってスピーディーな展開とちゃんと完結させているのがポイントなのかなと。大風呂敷を広げたまま終わってしまう作品も多い中でちゃんとテンポ良く話を進めていますし、オチをつけてしっかり終わらせている点はとても素晴らしいです。
傑作マンガはいろいろとありますが、よくよく読んでみるとちょっとダレるところってあると思うんですね。本作ではそれがほとんど無いかなあというのが個人的感想。
主人公が〜〜
主人公が普通の人であんまり活躍しないのですが、まあ実際普通の人が過酷な環境に放り込まれたら、何も出来ないだろうなあと。そういう主人公がいても良いんじゃないかなというのが個人的な意見です。
個人的に「レンタルなんもしない人」を知ってから、いろいろと考え方は変わったかなあと。
評価される作品の系統ではないが☆5をつけたい
まあ人気がある作品、評価される作品というのは、少年の成長物語で感情移入できることみたいなのがあるので、そういう意味では本作は外れているのは確かです。あとはあれか、心の描写とかも評価される作品の要素ですね。
ですので、一般的な評価としては☆3とか☆4ぐらいかなと思います。
それでも個人的には☆5を付けたのは設定の面白さですね。意外と似ている設定って無かったと思うので。人類が支配されているみたいなのとか、人類が食べられる的なものはありますけど、人類が食糧として飼育されているというのはありそうで無かったなと。