個人的にネットで調べた内容で、あくまで個人の見解です。
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Fateが龍騎の設定をパクった的な話
先日Twitterで流れてきたツイートに、Fate/stay nightと仮面ライダー龍騎の設定が似ているというのがありました。
仮面ライダー龍騎が2002年2月3日から放送開始で、Fate/stay nightのゲームが2004年1月30日発売ということで、Fateが龍騎の設定の一部をパクったのでは?的な話です。
反論も若干微妙
まあ、パクリ疑惑についてはこじつけ感が強いなあとも思いつつも、反論として書かれていた
- Fate/stay night自体は奈須きのこ先生が『魔界転生』に影響を受け中学生の頃に書いた作品が元になっているから偶然の一致
- 奈須きのこ先生は遅筆だから、龍騎の放送終了後の1年後のゲームリリースには間に合わない
という内容に対しても微妙な感じがしました。
というのも龍騎の放送時開始時からリリースまで1年11ヶ月ほどあるので、本当は影響を受けたんじゃないのか?なんて思ったわけです。
で、少しネット(主にWikipedia)を漁ってみました。
結論:パクったわけではないが、影響を受けた可能性は否定できない
個人的に気になったのはTYPE-MOONの商業ゲームメーカー移行時期です。
2003年に有限会社ノーツを設立し、同年4月29日にそれまで発表した作品に追加要素をプラスしたバージョンの作品をリリースしています。そして2004年にFate/stay nightがリリースされるわけです。
Wikipediaによれば、
当初は『MELTY BLOOD』の作業と同時に『Fate/stay night』を同人作品として開発する予定だった。しかし春には背景グラフィックを品質向上として外注し、夏にはセイバールートのシナリオを脱稿した奈須きのこが「商業で出したい」と言明、他スタッフもそのシナリオを読み同調した。そして2002年10月、武内は奈須、清兵衛とドイツ料理屋に居る際に商業化を決意した。
TYPE-MOON – Wikipedia
とあります。
つまり、2002年の夏にはセイバールートのシナリオが完成していたわけです。そのため次回作の目処がある程度見えていたことから2003年に会社設立に踏み切れたと言えます。
遅筆と言われているが
奈須きのこ先生は遅筆と言われているそうですが、Wikipediaによると2001年から2010年までに小説とゲームシナリオを合わせて18作品が発表されています。ちなみに、この数はFateなどのシリーズは1つとして数えています。そう考えると年間に2本以上作品を発表しているわけです。これは遅筆とは言えないでしょう。
龍騎が2月ですから夏までに半年以上あります。年2本計算なら十分書ける可能性は高いです。
やっぱりパクったのか?
結論から先に言いますが、パクってはいないと思います。というか、パクることすら考えていなかったのではないかなと。
というのも、龍騎とFateではストーリーも世界観も全然違います。個人的に龍騎から先に観た人ですが、Fateを観た時にパクってるとは感じませんでした。
ただ、何かしら影響はあったのかもしれません。もともとは中学生時代に書いたものを元にしているという話ですが、なぜ中学生時代に書いたものをそのままシナリオとして使わなかったのでしょうか?
おそらくですが、そのままではシナリオとして厳しかったからだと思います。そこに様々な要素を加えて書き直したのでしょう。その加えた要素の中に、龍騎を知ったことの影響が0だったかと言われると、こればっかりは否定も肯定も難しいです。
完全オリジナル作品は作ることが難しい
そもそも完全オリジナルの設定というのは、もはや難しいのが現状です。必ず過去の作品に似ている部分というのが出てきます。これは論文や特許などの知的財産なども似ていますね。
またデジャヴというのがありますが、人間は過去に記憶した似た景色を見た時に、ここに来たことがあるというデジャヴを感じます。これは意識には上らないけれども、記憶としては残っているということです。
奈須きのこ先生が当時龍騎について一切知らなかったというのであればわからなくもないですが、この界隈にいて龍騎を知らなかったというのはあり得ないでしょう。
そういう意味で、どこかで見た、もしくはどこかで知ったり聞いたりした龍騎の情報が、Fate/stay nightに若干の影響を与えたという方が自然だと思います。
ただ、何度も言いますが、パクったわけでは無いと思います。