補足:アンチカードとメタカード 個人的認識 TEPPEN攻略

投稿者: | 2021年11月14日

TEPPENは運ゲーか?が予想以上に反響があって、TEPPEN盛り上がってていいね!って思いました。

個人的にランキング上位者の方たちはプレイングやデッキ構築が素晴らしいです。ただ一方でTEPPENは運ゲーということも言われていて、ランクマッチ上位者やトーナメントなどの大会に参加している方たちが運が良いだけと思われるのが個人的には違うかなと思っています。そんな想いがあって書きました。

で、ちょっと説明不足だったなあと思ったので、補足を書いておきます。

人によって様々な考えがありますので、これはあくまで私の考えです。異論大いに結構。また議論が盛り上がればそれで良いかなって思っています。

アンチカードとメタカードの違い

TEPPENは運ゲーか?ではアンチカードという言葉を使いました。似た言葉にメタカードがあります。

似た言葉と書いたように、アンチカードとメタカードは異なる意味の言葉です。

アンチカードとは文字通り特定の属性やカードに対抗できるカードのこと、メタカードとは流行しているデッキに対応するためのカードのことです。

また流行しているデッキを倒すためのデッキをメタデッキと言います。

メタゲームとは

最近では言葉の意味が変わってきているのかもしれませんが、そもそもメタカードはメタゲームから生まれた言葉だと思っています。

ちょっと昔話になりますが、私がはじめてメタゲームという言葉を知ったのは25年ぐらい前のMTG(マジック・ザ・ギャザリング)の記事。その記事ではトーナメントにおいて流行するデッキを倒すためのデッキで大会に参加することで優勝を狙うと書かれていました。メタゲームを制する者がトーナメントを制するみたいな話。

つまり、メタゲームとはその時の流行デッキに勝つことで勝率を上げる考え方や試合前の読み合いのことを意味しています。対戦前からゲームは始まっているというわけです。

そこからメタるやメタカードという言葉が生まれたと個人的に認識しています。

アンチカードは自分のデッキの弱点を補うもの

TEPPENは運ゲーか?ではアンチカードを入れよう!ということを書きました。アンチカードを入れることによって、強いカードの引き運ゲーになる確率を下げることができるためです。

アンチカードは使っているデッキによって変わります。自分が使っているデッキで特定の属性やカードに弱い場合、または特定の属性やカードに勝ちたい場合、その属性やカードに対抗できるアンチカードを入れるということです。

アンチカードは環境で変わりますし、変わらないこともあります。なぜなら、自分のデッキを主体に考えるカードだからです。

毎回同じ系統のデッキに負けるなら対策カードを入れるのが当たり前

爆雷針を例に出したのはとてもわかりやすく、コアやベーシックのカードは持っていることが多いためです。

毎回空戦持ちユニットのデッキに負けるのであれば、空戦ユニット対策をするのは当然と言えます。もちろんそれは爆雷針である必要はありません。対空を付与するカードでも良いのです。

逆に自分のデッキが空戦ユニットに強いデッキであれば、別に空戦ユニットに対するアンチカードを入れる必要はありません。

最近のアンチカードで猛威を奮ったのは緑属性の空飛ぶオレンジの人影でしょう。ケチャワチャなどの空戦ユニットがスタンダード落ちしたことや緑属性のクエストとの抜群の相性の良さもあり、数少ない空戦デッキを死滅に追いやった空戦殺しのカードです。

自分の場合は空戦天空覇が好きなこともあって、クエスト系が流行っているときは地獄でしたね。そもそも空戦がそんなに流行ってなかったのもあり、誰も気にもとめなかったですが、空戦使いにとっては悪魔のようなカードです。

このカードによって緑属性の弱さでもある空戦に対抗できるようになりました。まさにアンチカードの典型例。別に空戦デッキ流行ってたわけでもないのに、なぜ対空が付いているのか意味不明な強カードです。

この強さに気づき最初に入れ始めた人は凄いですね。こういう強いカードに気づくのも運要素を下げる方法の1つで、そのプレイヤーの実力でもあります。

そこを考えるのがTEPPENの面白さの1つでもあるかなと個人的には思います。

典型的なアンチカード 三角飛び

もっともわかりやすい例の1つは緑属性の三角飛びでしょう。

赤属性のダメージ系アクションカードのアクティブレスポンスで三角飛びを使うのは見慣れた光景ではないでしょうか。まさにザ・アンチカードです。

三角飛びは流行デッキにも関係無いですし、デッキコンセプトにも関係無いですよね。でも、赤に対抗するために入れているわけです。当然、それ以外の場合でも使えますが、もっとも効果を発揮するのは赤のアクションカードに対してでしょう。

例えば黒属性の破壊に対して三角飛びを使うケースって少ないですよね。というか、使うのはAP稼ぎか手札回しをしたい時です。つまり、黒属性の破壊カードに対しては三角飛びってそこまで有効ではありません。駆け引きには使えますが。

多くのデッキに入っている三角飛びですが、三角飛びをメタカードだという人は少ないでしょう。

メタカードは環境トップを喰らうもの

メタカードは前述したようにメタゲームから生まれた言葉だと個人的に認識しています。つまり、メタカードはその時の環境によって変わるカードのことです。

最近でもっともわかりやすい例が腐食香炉でしょう。

一時期、黒属性ならとりあえず1枚〜2枚 腐食香炉入れとけ的な感じがありました。実際にTEPPENのトーナメントでもデッキコンセプトにまったく関係なく腐食香炉が入っていましたよね。しかし最近では腐食香炉をめっきり見なくなりました。これは腐食香炉が刺さるデッキが減ったからでしょう。まさにメタカードの典型例です。

MORの環境では信仰デッキが流行ったこともあって、その後は信仰デッキをいかに倒すか的なデッキが増えてきました。例えば、紫属性ならユニットを戻すデッキです。これは明らかにメタデッキですね。

TEPPENでランクマをしていればわかりますが、デッキの流行はどんどん変化していくのでメタカードやメタデッキもどんどん変化していきます。

なぜなら冒頭で述べたようにメタカードとは流行しているデッキに対応するためのカードだからです。つまり、環境トップを喰らうのがメタカードであり、メタデッキなのです。

アンチカードとメタカードが混同される理由

前述したようにアンチカードとメタカードは考え方がまったく異なります。しかし、アンチカードやメタカードは既存のデッキを数枚入れ替えるという点でデッキ構築方法が似ています。

ですので、いつの間にか同じ言葉として認識されてしまったのかなと思っています。

また、アンチカードとメタカードが同じカードになることも多くあります。自分のデッキの弱点が流行しているデッキだった場合です。これもアンチカードとメタカードが同じ言葉として認識されてしまった理由かなと思います。

個人的にはまったく別ものだと考えているので、TEPPENは運ゲーか?でもアンチカードという言葉をあえて使いました。

アンチカードやメタカードはデッキコンセプトを壊すか?

これも個人的な考えですが、アンチカードやメタカードは数枚デッキに入れるというレベルなので、デッキコンセプトを壊すことはないと思っています。

その理由として、デッキのカード30枚をすべて使うような対戦が少ないからです。また30枚すべて使わないとデッキコンセプトが成り立たないデッキというのも個人的には知りません。

また数枚と書いたのは手札の制限から。TEPPENでは手札が5枚、EXポケットが2枚です。多くのデッキでは5枚の手札をやりくりして対戦することになります。

つまり、アンチカードやメタカードを5枚以上入れると手札にすべてアンチカードが来たときに何もできなくなってしまうのです。ですので、数枚と書きました。

また、アンチカードは自分のデッキの強みを相手に押し付けるためのカードでもあります。地上でのぶつかり合いが強いデッキなら、空戦ユニットを叩き落とせば良いわけです。爆雷針はそういう意味でわかりやすいカードなので例として出しました。

結論

自分のデッキのコンセプトを活かしつつ、自分のデッキが勝てないデッキやカードに対抗するアンチカードを数枚入れる、それがTEPPENは運ゲーか?で言いたかったことです。

個人的にはメタデッキは作りませんが、勝つためにメタデッキを作るという考え方は良いと思っています。対戦ゲームなので勝つための方策を様々考えるのは当然です。

例えば電刃練気が流行っているなら、電刃練気を倒せるデッキでトーナメントに出るというのは至極当たり前。実際に前回大会ではそういうシーンがありましたよね。これはまさにメタゲームを制したと言えるでしょう。それがプレイヤー上位者の実力だと思っています。

個人的にはエンジョイ勢なので、コンセプトデッキばかり作っていますが、それもやはり負けまくるデッキは好きではないので、勝てないときはアンチカードを何枚か入れることが多いです。

ちなみにこんなデッキが好きです。テロと言われたら、まあテロですね(笑)

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