ソロ活女子のススメとは
フリーライターの朝井麻由美先生のエッセイ ソロ活女子のススメのテレビドラマ化作品。
契約社員の主人公 五月女恵が最近ハマっているのがソロ活。ソロ活とは一人で好きな場所に行き、一人で好きな物を食べ、一人で楽しむこと。焼き肉、ラブホテル、水族館、プラネタリウムなど、一般的にはみんなで行ったり、カップルで行くような場所に一人で行き、その時間を楽しむ。
五月女恵は別に一人が好きで他者とのコミュニケーションが苦手というわけではない。ただ、あるきっかけでソロ活を楽しむようになったのだった。
主演 江口のりこ。2021年作品。
評価
☆5/5
タイトルにはソロ活女子となっているが、ソロ活男子でもあまり問題ない内容になっているのが特徴。というのも、例えばラブホテル。男性でも一人でラブホテルを楽しむために行くという方は少ないのではないだろうか。
そういう意味で本作は男女問わず、新しい人生の楽しみ方を提示していると言えます。個人的にも焼き肉とか一人で行ってみようかなと思いました。
また、本作はソロ活のプロがソロ活を満喫するという感じではなく、はじめての挑戦なので、それぞれのショップやアトラクションで不安に思うことや感じたことなどが描かれていて、見ている側もはじめてのソロ活をしているかのような感じが楽しめるのがとても良かったです。
話や設定も良いのですが、本作をさらに良くしているのは主演の江口のりこさんでしょう。江口のりこさんというと、名脇役というか、少し個性的な役を演じていることが多いですよね。正直言えば、普通のトレンディドラマとかでは主演を張る感じの雰囲気ではないと思います。しかし、本作、最高ですね。もうね、江口のりこさん以外に本作はありえないんじゃないかと思うほどハマり役だと思います。
最初はちょっと表情が固い感じがあるのですが、ソロ活を重ねるごとに変わっていく主人公の姿をうまく演じていると思います。これが他の変な言い方ですが、ちやほやされている女優さんだったら、全然面白くなかったろうなというのは想像に難くありません。
誰が見ても楽しめる良作ドラマ。1話が30分で短くサクサク見れますし、テンポも良かったです。超大作ドラマではないですが、多くの人に見てほしい作品です。
本作でちょっとアレな点を挙げるとすれば、少し広告っぽいかなと。ただ、これは個人的には評価していて、広告ドラマとして最高の出来ではないでしょうか。ドラマとしてしっかり楽しめて、広告にもなっているというのはなかなかないので。
ある意味新時代のドラマと言えるかもしれません。
また、このドラマを見るとソロ活したくなりますよ!
あと個人的にですが、挿入歌のWalking Through My Dreamがめっちゃ良かったです。
そう言えば、第5話でラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~の主演二人が登場してましたね。思わずニヤリとしてしまいました。