「僕の姉ちゃん」とは
「僕の姉ちゃん」は、両親な出張で不在で二人暮らしをしている姉 白井ちはると、弟 白井純平のほのぼの、ほっこり日常系ドラマ。仕事や恋、人生について飯を食べながら、酒を飲みながら、寝転がりながら、話す二人の日常の一コマをうまく抜き出し描く。社会人になったばかりで純朴な弟と姉のぶっちゃけトークが面白い作品。
黒木華、杉野遥亮主演。
2021年作品。原作は益田 ミリ先生の同名マンガ。
評価
☆5/5
いやあ存外に面白かったです。最近、ちょうど日常系ドラマ 大豆田とわ子と三人の元夫を観たこともあって、余計に本作の良さが目立ちすぎました。
本作で個人的に良かったのは、
- これぞザ・日常系ドラマという雰囲気
- 地味に心に刺さる姉の本音トーク
- 1話30分でサクサク観れる
という点。
まず、本当に日常を切り取ったような雰囲気がとても良かったです。黒木華さん、杉野遥亮さんの演技も自然で、とても本作にマッチしていたと思います。
そして、姉が語る女性の本音トークが個人的にグサグサと心に刺さりました。
第一話の彼女いるなら浮気相手として入り込める可能性があるや、第二話の女の本気度は毛でわかることもあるなど、結構エグいなあということをサラリと話します。でも、これって姉と弟だからこそなんですよね。
で、その語り口が、別にドーン!みたいな感じじゃなくて、普通に飯食べなからとかの雑談の流れの中なので、かなーり自然なんですよね。結構家族と話すときってこんな感じでズバズバ言うことあるなあって思いました。
また、30分ドラマで1話が短くサクサク見れるのがとても良かったです。エンディングの後にもちょっとしたドラマが入っているので、お見逃し無く。
大豆田とわ子と三人の元夫が、これぞ今の女性社会の体現じゃ!みたいな猛烈アピールに必死なのに対して、本作は一切そんなことも無く、普通に上司が女性だったり、姉もしっかり会社で良いポジションを持っていたりと自然な形で女性社会を表現しているのが個人的にはとても好感が持てました。
超大作の名作・傑作ドラマというわけではないのですが、個人的には多くの人に見てもらいたい素晴らしい上質な日常系ドラマです。
特にエンタメ性とか、ジェットコースター的な展開も無く淡々と進むので、そのあたりで刺激の足りなさを感じる方もいるとは思いますが、ぜひ一話だけでも見てほしいなと。日常系ドラマの面白さがとても良く出ているので。個人的には万人におすすめしたいドラマです。