眠れなくなるほど面白い 図解 社会心理学の応酬戦略の話が面白かったのでメモ。
応酬戦略とは
相手が前回行った行動を真似して自分の行動を選択するという戦略。囚人のジレンマの状況下で様々なプログラムを戦わせて、どのプログラムが一番利益を得られるか?というコンピュータ実験で、一番良かったのが応酬戦略だったそうです。
具体的には相手が裏切ったら自分も裏切る、相手が協力してくれたら自分も協力するという単純な戦略です。
人狼ゲームと応酬戦略
これは様々な人狼ゲームのプレイを見て勝手に感じていたことなのですが、人狼ゲームにおいて応酬戦略は生存戦略として結構良いかもしれないなと思いました。
具体的には、疑われたら疑い返し、信じてくれたら信じ返すということです。
人狼ゲームにおいては占い師などの能力によって、村人か人狼かがわかってしまい、どうしようもないケースもありますが、基本的に行動を起こすと吊られやすいというのは傾向とあります。ですので、周りの出方を見て、それに合わせることで生存しやすくなります。
ただ、周囲に合わせすぎると人狼だと疑われてしまいますので、適度に他者を疑ったり、異なった意見を言う必要がでてきます。
その時のきっかけとして、応酬戦略は面白い戦略ではないかなと個人的に思いました。前述したように役職など能力もありますので、単純にはいきませんが、少なくともプレイする際の指針として持っておくと、いざというときに動きやすいのかなと。
多人数対戦で応酬戦略は活用できそう
ふとイメージがつながったのは人狼ゲームでしたが、多人数で対戦するゲームにおいては、応酬戦略は結構良い戦略のようにも思います。
基本的に対戦ゲームでは自身の勝利を目指していきますが、時には他のプレイヤーと協力関係を築く必要がある場合もあります。その時の交渉の指針として応酬戦略は深く考えなくて良いのでわかりやすいなと。
また、応酬戦略の場合、自分から裏切るわけではないので、特に対人戦においてはヘイトも買いにくいかなと思いました。ただ、裏切られた瞬間に負けてしまっては意味がないので、ある程度予防線を貼っておく必要はあるかもしれませんね。
応酬戦略の一番良いところはシンプルさなので、盤面が複雑になったときに頭を整理するツールの1つとして持っておくのも良さそうです。