バビロンの大富豪は1926年に刊行された「THE RICHEST MAN IN BABYLON」の日本語訳です。
お金持ちになるための5つの黄金法則と7つの知恵について、古代バビロンを舞台にした物語を通して学ぶことができます。
評価
☆4/5
不朽の名作として世界で支持されている書籍です。ザ・ゴールにような感じで物語になっているのでビジネス書ながら読みやすいのが特徴。
また、5つの黄金法則と7つの知恵にフォーカスを絞っていて、余計な法則は書かれていないので、理解しやすいと思います。
本書はあくまでお金を貯めるための基本的な心構えについて書かれているので、実際のノウハウについてはほとんど記載されていません。
ただ、お金が一切貯まらない人は、一読してみるのが良いと思います。
ネタバレありの感想
5つの黄金法則と7つの知恵は難しく書かれていますが、要は収入の一部を残し投資せよということです。
しかしながら、この投資がとても難しいのが現代。というのも、投資と投機の境目がわかりづらくなっているからです。これは仕切りに投機をさせたい側が喧伝しているせいもありますが、自分ならうまく儲けることができるという自信というか、人間心理も影響しているのかなと。
バビロンの大富豪では金貸しを投資としていますが、これが普通に実践するには難しいです。現代だと株式が一番わかりやすい投資だとは思いますが、そうは言ってもギャンブル的なものも増えているので、騙されないようにするのが重要ですね。
そういう意味は本書は心構えとして知っておく必要はありますが、わかっている人からすると大した話が書かれていないので、普通の本だなという感想になりそうです。
そう考えると、小学生や中学生の頃に読むのがもしかすると一番良いのかなと。小さい頃からお金について考えるのはとても大切なことだと思います。個人的にはとても後悔しているので。